特養の待機者が減った

特別養護老人ホーム(特養)の待機者が減っている事実をご存知だろうか?

あんなに何百人待ちで入るのが困難と言われていたのに、今年度に入り待機者が激減したと報告がある。
実際、僕の知っている特養でも入所者の勧誘が盛んにおこなわれている。入所判定会も毎月行い、新規入所者を常に探しているようにも感じている。

なぜ、そこまで入所者が減っているのか?

それは、特養への入所の厳格化政策が浸透し、要介護1や2の方が待機者から外れたという理由もありますが、介護保険の利用者負担増もあるとみられています。

国は、サービス利用料の一部を1割から2割負担としました。また、入居費、食費の軽減措置も削りました。その結果、部屋代や食費が月4、5万負担が増えた例もあると言います。

特養は、低所得者向けだったはずですが、あまりにも待機者、利用者が多いこと、介護での財政圧迫を避けることを考慮し状況が少しずつ変化しているようです。

まだまだ国は特養を作ると断言しています。特養増設の動きはこれからもありますが、入居の問題が出てくると経営問題に発展しかねないと推測します。要介護度の厳格化と費用の高騰、この2つの問題で行き場のない高齢者が増えることが懸念されています。

参入しやすさ、老人ホームより規制がうるさくなくサービス付き高齢者住宅(サ高住)は確実に増えています。
あなたの近隣にも次から次へと建築されているのではないでしょうか?

特養が駄目だったらサ高住という手段もあります。
しかし、金額的、医療的な面で特養とは大きく違い、終の棲家としての不安は解消されません。認知症になったら出ていかなければいけない。お金を払えなくなったら・・・。結局、国の制度が一番安心できる棲家なのに、その棲家すら入りにくくなっては、行き場を失うわけです。

要介護 1 や 2 で、入所が認められるのはどのような場合ですか?

要介護 1 や 2 の方が特例的に入所できるのは、以下のような考慮事項を勘案して特別養護老人ホーム以外での生活が困難な事情がある場合です。
① 認知症で、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られること
② 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られること
③ 深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態であること
④ 単身世帯等家族等の支援が期待できず、地域での介護サービス等の供給が不十分であること

<< 厚生労働省 >>特養への入所基準厳格化のお知らせより

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在宅介護の重要性

このような特養への入居厳格化、サービス費用の高騰(サービスの一部2割負担)から考えると、高齢者の行き場は狭まってきます。老人ホームやサ高住では、金銭面が問題になりがちです。すると、必然的に在宅介護の重要性が増してくるわけです。

訪問介護は参入のしやすさから、年々新規事業所が増えていますが、倒産件数も介護業界でトップです。経営の難しさが浮き彫りとなっています。
在宅看護で利用される、デイサービスも年々増加傾向にあります。リハビリ重視のデイなど機能的な特徴を売りにしたり、大型商業施設内に開設されたりしています。

様々な介護を取り囲む環境が、身近な生活の一部となりつつあるこの世の中ですので、訪問介護、デイサービス、ショートステイ、訪問リハビリ、訪問診療などを利用して自宅で在宅介護してみる敷居も低くなったのではないでしょうか。

介護が必要になったら真っ先に施設に入れる選択より、先ずは在宅で介護する選択を考えてみるべきです。

仕事をしている、子供の世話、介護の妨げになる理由は多々あるでしょう。しかし、金銭的な面、施設の入居事情などを考慮すると、第一選択は在宅介護だと思います。
国も地域包括ケアシステムの中で在宅介護の重要性を掲げています。

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