訪問診療の契約を強要される施設があるけど・・・

特養には、配置医師がいるので、施設利用者の健康管理は配置医師が行います。
この配置医師は、医療機関からの出向ということで、多くの施設は非常勤職員という契約になっています。

老健の場合は、介護法人保険施設の指定を受ける届け出の管理者は医師となります。
最低でも医師が、週に32時間は滞在していますので、老健の健康管理はその医師が中心に行います。


両施設ともに看護師が、日勤帯には常勤でいます。

しかし、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅には、医師の配置義務がありません。
看護師も派遣を使っているところも多く、医療体制に関しては十分とは言えません。
新規の施設程、医療体制は不十分であり、提携医療機関というものもありますが、実質的には単に表面上の契約だけとなっています。

多くの場合、医療が必要な時には、かかりつけの病院や診療所の外来に行くなり、外来に行けない利用者の場合には、個々で訪問診療の契約を行い定期的に診療して頂く手段を取っているのが一般的です。

老人ホームの中には、全ての利用者に訪問診療を契約させて、利用者に24時間何があっても医師が駆けつけてくれるように考えている施設もあります。
そのような施設の場合、半強制的に施設側より訪問診療に契約を迫られます。

確かに施設側としては、何かあった場合のことを考えれば安心ですし、利用者や家族的にも一見安心したシステムに見えます。

しかしながら、本来、訪問診療とは、疾病や傷病のために通院療養が困難な者に対して定期的に訪問して行われる診療であり、外来に通院できるような方は対象にはなっていません。

要するに外来に通院できるような利用者が安易に利用する医療ではないということです。

例えば、認知症しかなく、歩ければ訪問診療を契約する意味はありません。
通院できるとなると、利用者にかかる毎月の無駄な出費となるわけです。勿論ですが、訪問診療は、定期的に診察となりますので毎月利用料金が発生します。元気であっても医療費が請求され続けます。

歩けて、通院できると考えれば、その料金無駄じゃありませんか?

毎月、老人ホームへ支払うお金を安くするには、そのような医療費や介護費を見直すことも大切だと思います。
疾病や傷病のために通院療養が出来る場合、また、家族が病院などへ連れていける場合などは、訪問診療の契約は無駄と考えて問題ないでしょう。

仮にどうしても契約しろというような老人ホームには入るべきではありません。言いなりになってはいけません。
訪問診療は、あくまでも通院療養が困難な場合のサービスなのですから、身体が動いている場合には契約を避けるべきです。

少し話が脱線しますが、興味深い内容でしたのでシェアします。

先日、ある新聞で訪問診療のことが取り上げられていました。
それは、厚生労働省の統計からで、訪問診療を利用する患者は現在70万人弱だそうです。そして、2025年には団塊の世代がすべて75歳以上になるという計算から、高齢者がさらに増える見通しとなり、今よりも訪問診療を受ける患者が30万人増える見込みで100万人を超すという試算でした。

国は、医療費削減を目指して入院ベッドを減らす「地域医療構想」を進めています。
この地域医療構想が実現すれば、25年には約30万人が病院から介護施設や自宅などに移る予定であり、100万人にこの地域医療構想で移る患者が上乗せとなる推計のようです。

訪問診療は、診療される側は、確かに便利なサービスです。医師が定期的に自宅にやってきて、自宅で外来医療が受けられるというサービスですから。しかし、歩けて外来通院できるのだったら、契約するべきではありません。医療費の無駄になるのです。

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老人ホーム内での医療

基本的に老人ホーム内でスタッフによる医療の提供は行われていません。看護師が常駐していても、健康管理が主体になります。

訪問診療に来る医師等の補助等に回ることがありますが、普段の業務はあくまでも健康管理なのです。

老人ホームは、あくまでも棲家です。日常的に見守ってくれるスタッフがいるというだけで、利用者としては集団で住んでいる自宅と変わりありません。

また、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅には、医師の配置義務がありませんので、医師が常に健康管理を行うようにはなっていません。だからこそ、具合が悪くなったら、病院へ行って治療したり、処方したりしてもらうのが普通なのです。

医療度が高い利用者の場合には、医療をどのように提供して頂けるのかを主体に老人ホームを選択する傾向にあります。

しかし、実質的には老人ホームで行われる医療の管理というものには限度があり、家族側が望んでいる管理と施設側が提供できる医療というものには大きなギャップがあるのです。

だからこそ、老人ホームに医療行為や高度な医療管理を望むべきではないのです。

私の知っている大手の老人ホームは、医療度が高い利用者をできるだけ多く受け入れて、収益を多く考えている施設もあります。

身の丈に合わない利用者が施設に多くなりますので、スタッフも管理等が大変になり、スタッフの定着率が非常に悪くなっている施設を知っています。

看護師なんか、常に派遣に頼り、いつも違うスタッフが看守っている状況です。施設は新しい、スタッフも新鮮、だけども内部はいつも入れ替わり立ち代わり状態なのです。

確かにそのような施設で、利用者全員が訪問診療を受けれれば、医療体制が十分な気もしますが、実際には普段の状況を常に同じスタッフが看守っていないということで「気づき」も少なく放置されているような状況が目立っています。要するに危険な状況と紙一重なのです。

訪問診療を受けるから医療面は大丈夫!というのもごまかしであり、やはり運営が長めの施設ほど安心できるというのが正直な感想です。
老人ホームは、あくまでも介護施設です。医療は医療機関が提供するものです。医療面から老人ホームを選択しないようにするべきだと考えます。

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