入居金0円の老人ホームって、実際どうなの?

介護保険制度が導入される前までは、老人ホームに入居するには、一時金を数百万から数千万円準備しないと入れないようなことが、ごくごく当たり前でした。

日本の急激な高齢化社会に向けて介護保険制度の整備が急がれ、今では有料老人ホームも入居金ゼロ円という謳い文句が、あちらこちらで当たり前のように飛び交っています。

中には、今でも一律で入居金を取っているところもありますが、償却期間の定めによって未償却部分が返還されるようになっております。償却期間や償却方法などは各施設で異なります。

クーリングオフ制度も90日間と決まっているので、何かの理由で退去した場合には、家賃を抜いた全額が戻ってくる仕組みとなっています。

急な倒産というお話もタイミングによって発生する可能性もゼロではありませんので、一応「ある日老人ホームが倒産したら?」で説明していますので一読ください。

入居一時金をめぐるトラブルが相次いだことを受け、国主導で法改正が行われ、今では入居一時金をめぐるトラブルも下火にはなってきています。

では、現在主流になっていると思われる

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入居一時金0円の老人ホーム

って、実際どうなの?というお話です。

入居一時金は、償却期間が決まっているということを記述したので理解できるとは思いますが、入居一時金を支払わなければ、単純に月額費用が高くなるだけです。

逆に入居一時金を支払っていれば、月額利用料が安いまま終身ということになります。
だから、本当は一時入居金を支払ったほうが、毎月安く支払うことが出来ることになり、お得になるのかもしれません。

しかし、本当にお得なのかはわかりません。

償却期間まで生きれば、いや、それ以上に生きてくれれば、それはお得だと思いますが、人の生死は一切誰にも予測も想像もつかないわけです。
予想以上に長生きする人もいれば、長生きするだろうと思いながらも突然亡くなる場合もあります。

癌で余命を告知されても、既に5年以上生きている人もたくさんいます。
人の寿命って、誰にもわかりません。

余計なことという表現は悪いかもしれませんが、計算高くしても意味がないということです。

結論として、

・ 月額利用料金が高いまま終身になるか
・ 入居一時金を支払って、月額利用料を抑えるか

いずれにしても、一時入居金を支払っても、毎月高く月額を支払っても長く入居しなければ、大きな差が生まれないことは確かです。

最近では、老人ホーム側は、どちらでも入居さえしてくれれば構わないという感じが多いのですし、それよりも入居率にこだわっている施設の方が多いです。
空室があるというよりも満室です、順番待ちです!と言ったほうが、人気があると思われるようです。

月額費用も競争になってきました。
安ければ、開設前の人員体制も整っていないのに予約で満室というケースもザラにあります。

そういった状況を客観的に見ていると、消費者というか介護をあてにしている家族が、何を求めているのかが最近見えてきています。
決して、良い状況とは思いませんが、それが高齢化社会の現実ではないでしょうか?

入居金0円は、決して悪い施設ではありません。
私たちが、介護という現実を社会的に認め、日常的なこととして受け止める為の単純な選択肢のひとつに過ぎないというだけと思うほうが気が楽です。

携帯もスマホも最初は富裕層だけが持てるステイタスでした。
しかし、機種代が安くなったのも理由のひとつですが、一番は販売する側の敷居を低くし、誰もが手に取れるように工夫しただけのことです。

例えが良いか悪いかわかりませんが、同じようなものです。
需要があるので、供給する側の販売戦略が「一時入居金0円」というだけです。

ですから、気兼ねせずに入居時にお金がなくとも受け入れてくれる施設には積極的にアプローチしてみましょう!

ちなみに高級な老人ホームは、ステイタスもありますので、入居金ゼロなんてことはありませんがね。

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